予防歯科
PREVENTIVE DENTISTRY
世界で一番歯が残る地域「北欧」
統計学的に、世界中で一番歯が残るのは北欧です。私たち日本人と一体何が違うのでしょうか?
北欧では、ほとんど毎日500ppmの濃度のフッ素で洗口することを義務付けられており、年に2回は9000ppmのフッ素を歯科医院にて歯面塗布することも知られております。
その他に、定期健診は欠かさないこと、家庭でのBrushingとFlossingを熱心に行うこと、砂糖の摂取を最小限にすること、歯並びは早めに矯正すること、などが日本よりも高い水準で行われていると言われております。
また12歳児のDMFT(虫歯、治療歯、欠損歯の合計)は3本に満たない値となっております。これは、子供の頃からの歯科的予防の概念がしっかりと植え付けられ、成人してからも虫歯を治療するのではなく、虫歯を作らないための努力に継続されていることを示しております。
日本で歯を残すために実践すること6箇条
では、私たち日本人はどのようにしたら北欧に近づくことができるのでしょうか?北欧のような、国を挙げての歯科的予防の取り組みは、未だ不十分と言わざるを得ませんので、個人が自覚して実践していく以外に方法はありません。
- 糖の摂取を最小限にする。
- タバコは吸わない
- 毎日の歯ブラシを丁寧に行う
- 1~3ヶ月に一度の歯科衛生士によるクリーニング
- 少なくとも6ヶ月に一度の歯科医院での高濃度のフッ素塗布
- 就寝時の歯軋り、噛み締めがないかチェックしてもらう
以上のことを、ご自身で真剣に実践なさっていけば、日本に住みながらも北欧に負けないだけの成績を残すことができるはずです。つまり、人生80年を入れ歯を使わずに、ご自身の歯でお過ごしになるためには、このような努力が必要になってくる、ということです。
最近は、治療後のメンテナンスに一部、保険が導入されたり、日本歯科医学会がフッ素が歯の予防に効果が高いとしてフッ素利用を推奨しております。ご自身に合った予防プログラムを実践なさることをお勧めいたします。担当医または、スタッフにご相談ください。